注意:前回記事同様、この記事は公開日が2月ですが、1月下旬に書いたものです。時系列がずれていることを念頭にお読みください。
さて、世界情勢を考慮し中東経由ではなく中国上海経由でプラハへ行くことを決めた榊です。
フライトを決めてから中国で新型肺炎コロナウイルスが蔓延するという運命のクソサプライズ。
前回↓
私のとったフライト自体は30日の午前2時に東京羽田を出発し、上海で6時間のトランジットを経てプラハへ向けて出発、というものでした。
上海で謎の待合室で2時間放置されたり、謎に西安に降り立ったりとまぁなんだかよくわからない状況が多発しました。
コロナウイルスの関係なんでしょうか……?
ですが、なかなか素敵な出会いもしたので少しまとめていきます。
羽田から上海へ
羽田空港へは父が車を出してくれました。
自分でキャリーケース2つ引っ提げて空港まで向かうつもりでしたので、感謝感激雨あられです。
前日の29日まで大学卒業のかかった期末試験がありましたから、準備はほぼ丸一日で行いました。
以前の長期留学の際も同じように直前準備でしたが、今回もです。ついでに言うなら小さい国内旅行もいつもそうです。
事前準備は大事。
切羽詰まらないとできない奴は何をやっても駄目です。私が良い例ですね。
ということで深夜23時ごろ羽田空港に到着しまして、チェックインを済ませたのち父に別れを告げ、保安検査場を通過します。
チェックインカウンターでは中国国内で提出するという、英語で書かれた小さな書類を渡されてその場で記入をしました。
コロナウイルスに関する書類ですね。
最近武漢に行ってますかとか、体調はどうですか、といった書類です。
さて、無事保安検査場も通過しましたが、昼頃から何も食べていなかったため本気で死にそうでした。
深夜0時頃なのでどこのお店も基本的に締まっており、搭乗口から遥か彼方、24時間営業のフードコートへ行き六厘舎でつけ麺を食べました。
めちゃくちゃうまい。安定ですね。
この日の羽田空港は、中国武漢からのチャーター機第一便が到着し、乗客を検査せずに街中へ帰したことで大批判を浴びていたあの某日の深夜です。
空港内にマスクをしていない人はいません。欧米出身とみられる方々も例外なくマスクをして、みんなそれぞれ他人との距離を取っていました。
私も例に漏れずマスクをし、手がカッサカサになるほど除菌シートで手をふき、スマホや周囲のものをふいています。
上海行は何事もなく午前2時過ぎに羽田を出発し、予定よりも少し早く上海につきました。
謎の待合室で3時間待機、いかつい中国人のおじちゃんに話しかけられる
現地時間早朝の上海に到着した後、次のプラハ行きの便まで約6時間のトランジェットの予定でしたので、のんびりお茶でもしようかと思っていた榊。
よくわからない保安検査場のようなところの手前にある謎待合室で3時間ほど待たされました。
120人分くらいはありそうな、いわゆる空港の座席がずらーっとあり、壁に設置されているテレビからはなんか一昔前のプロパガンダ放送みたいな(たまたまそういうチャンネルか映像作品?だった?)のが絶えず流れていました。
周りは中国人しかいません。張り紙も中国語。
近くのディスプレイには飛行機の便名が表示されており、私の便名の隣には“wating”の文字。
どうやらここでしばらく待って、そのあと検査場を通って搭乗口やショップのあるフロアへ通されるんだなと察し、おとなしく本を読んで過ごします。
時折、中国語で掛け声がなされ、人がぞろぞろと検査場へ流れていきます。
しかし、私の乗ってきた便は相も変わらず“wating”。新しい飛行機が到着したのか、新しく待合室に入ってくる人もいます。
と、そこで私の隣にやってきた中国人ご夫婦。
おじちゃんはヒップホップ好きなんか、お前ラップでもやってるんか、といった感じの見た目。その隣のおばちゃんは、服装こそ普通なものの、髪の毛が真っっっっっ赤!!それはもう鮮やかな赤でございました。人工的な鮮やかな赤。
圧やべ~~~~~とビビる榊。
しばらく二人とも座席に荷物を置いたり床にキャリーを広げたり荷物を整理しつつ会話をしていたものの、パッと目が合ったとたん、突然おじちゃんが私の目を見て中国語でわーっと話しかけてきました。
固まります。完全に中国人だと思われたみたいです。
あせあせあわあわしながら、英語で「すいません中国語わかんないです。私日本人なんです…。」と言うと、おじちゃん「マジか」って顔をしながら”sorry,sorry.”って言ってくれました。
とりあえず難を逃れる榊。
あの場にいたほとんどの人が「本当にここで待ってていいのかよ…、どういう状況なんだこれ」って感じの雰囲気を出してましたし、中国語わからないけど、おじちゃんの身振り手振り、雰囲気から、おそらく同じように「今どういう状況?」って聞いてきたんだとは思います。
空港のWi-Fiは繋がらないし、翻訳も使えない。
どうしたもんかと思っていたところ、そのおじちゃんが中国の翻訳アプリを使って中国語英語翻訳を出してくれました。
「今は待ち時間ですか?」って。
正直私もよくわからないので「maybe…??」とあいまいな返事をしたのですが、おじちゃん全く英語ができない模様。おばちゃんも左に同じ。
う~ん(笑)と、なりながらもアプリ翻訳や筆談を介して(書くのは漢字だけです)なんとなーく意思の疎通をし合う私たち二人。おばちゃんはどっかに消えました。
おじちゃんは中国語もできない小娘を見てか、私の航空券をチェックした上で時々中国語で空港スタッフの叫び声(マジ怒鳴ってる感じ)が聞こえる度に「君のはまだだよ~」と教えてくれました。
強面なのに優しい…。(偏見)
最終的に同じタイミングで検査場を通過し、ありがとうと何度かお礼を言ってそのご夫婦とはお別れしました。
羽田空港で書いた小さなコロナウイルスに関する紙はここで提出をしました。
本当に人間がいなさすぎる上海浦東(プドン)の国際空港
さて、早朝5時前に飛行機が到着してから約3時間待たされましたが次の飛行機までは3時間ほどあります。
搭乗口はまたしても端っこ。歩くのクソ大変で嫌になってしまいますね。
初めにとりあえず搭乗口を確認するために端までてくてく歩いたのですが、上海の空港、マジで人がいない。
そして出会う人は必ずマスクをしています。しかも超ゴツいやつ。羽田にいた人たちはみんな普通のマスクだったんですけれどね。
朝であるということを抜きにしてもハチャメチャに空いています。
人類は滅亡の危機なんじゃないかと錯覚するほど人がいないんです。
結構大きな国際空港ですよ?
結局、搭乗直前の午前11時くらいになっても人の量はさほど変わらず、出発する飛行機の搭乗口にだけ人が少しいる、といった感じです。
そして「空港Wi-Fiがつながらないんだけど~」とインフォメーションのお姉さんに聞きに行ったら「正月だしコロナウイルスもあって係の奴がいないからWi-Fi繋がらない理由よくわからんのよ。」と言われる始末。やばい。笑
空港利用者が少ないのはコロナウイルスの関係で中国政府が団体での海外旅行を禁止したというのが大きいと思います。
また、個人旅行者もなるべく出歩かないようにしていることに加えて、空港インフォメーションも4席くらいあるのにお姉さんが一人だったり、お店の店員さんも各店舗一人ずつとかでした。スタッフが少ないのは朝だからなのかコロナウイルスの関係なのか定かではありませんが。
↑誰もいない上海空港(空港の端にある搭乗口です)
そんな中でわたくし榊は平らなベンチにリュックを枕にして堂々と寝ていました。
置き引きされるほど荷物もありませんし、何よりそもそも人がいねえ。
普段海外の空港でこんなことしませんが、飛行機で少ししか寝ていませんしクソ眠いので爆睡してました。
時々意識が浮上したら除菌ティッシュで手やスマホを拭いて、また寝入ってを繰り返してました。
傍から見たらキモいだろうなと今更ですが思います。
「プラハ行きの飛行機(西安)」とは?
プラハ行きの飛行機が11時過ぎに出発です。
搭乗口で自分の航空券に書かれている便名と見比べて確認をしたのですが、行先の表示になぜかプラハとともに西安(中国の都市です)の名前が表示されているんです。
謎だな~と思っていたのですが、別に便名も合っているし、プラハって書いてあるしと思って普通に乗り込みました。
これから10数時間だぞ~と気合満々で座席についた榊、約2時間半後、マジで西安で降ろされました。
やばい。
飛行機のトラブルなのか何なのか、コロナウイルスの関係なのか、正直中国語しか案内がなかったのでさっっっっっぱりわかりません。
夜プラハに到着してからすぐに友人宅へ向かう予定だったため、到着が遅れるのはマジ勘弁です。
不安に思いながら飛行機を降りた私ですが、周囲は完全に中国人ばかりで日本語は一切聞こえません。
周囲も私のことは完全に見た目で中国人だと思ってきているので、中国語でしか話してくれません。
機内放送は英語でも話してくれたものの英語苦手榊です。
速いし中国語っぽくていまいち理解ができない。
泣いちゃいそうでした。
そこで見つけたのがチェコ人と思しき男性2人組。
私の前を歩いていたため、聞き耳を立てているとチェコ語を話しています!!
「とりあえず何かわからないことがあったら、この人たちにチェコ語で聞けばいいや~」と思いながら流れに沿って歩き、最終的に謎のイミグレーションみたいなところに並ばされました。
もちろんチェコ人の後ろをキープ。
すると中国人の空港職員に「紙出せ紙!!」(語気強め)と言われました。職員の手には羽田で記入し上海で提出したものと同じような紙が。
並んでいるひとの持つ書類を端から順に回収しているようでした。
「いや、それ私上海で提出しましたよ!今持ってないっす!」と英語で言ったのですが、歩いてきた10mほど手前のカウンターに連れていかれ、中国語で書かれた同様の紙を渡されました。
英語の紙はないとのこと。
中国語は雰囲気でしか理解できない。空港Wi-Fiは上海同様繋がりません。ピンチ。
係の人は私のことをガン無視して他の中国人のおばちゃんの対応をしています。
つい日本語で「え、マジ意味わからんぞやばいやばい。係のおばちゃん~~中国人よりマジなんもわかってない外国人のが対応すべきでしょ待って~~~助けて~~~~~~」とかなりでかい独り言を漏らします。
独り言です。もともと独り言バカでかいんです私。
チェコ人のお兄ちゃんたちはもういないのでマジで助けを求められる人がいません。
「さっきの上海のおっちゃんたすけて~!!」とか考えていたら、右隣の背の高い中国人男性が「大丈夫ですか?」と日本語で話しかけてくれました。
続き↓
Instagramでは留学中の写真をまとめています。
これらをトリミングしブログのサムネイルに使用していますので、興味のある方はぜひのぞいてみてください。
こちらの方が画質よく見ることができます。
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