さて、ブラック疑惑企業第2話でございます。
前回はこちらの親が死んでも働いてね企業でした。↓
幸いにも心優しいフォロワーの皆様のおかげで回避いたしましたが、まだありました。
暗黒疑惑。
今回もどうぞお付き合いくださいませ。
(注意:この記事は就活中、2019年夏の終わり頃に書きました。)
金がないので紹介会社に嘘ついてねという企業
今回は都内某所とあるIT系の企業です。
そこそこ面接をこなし、まぁ慣れてきたわチョロいわぁ〜とか思い始めた昨今。
天狗になっているクソ就活生の爆誕です。
さて、そんな中の最終選考一歩手前です。
こちらの企業は、とある就活イベントで人事の方と出会い、そのまま選考の流れに乗ってトントントン。
選考フローもそんなに多くなかったので、割とすぐにここまできました。
役員面接もそつなくこなし、その場で次は最終面接ですからとご案内をいただきました。
浮かれますねぇ。別に特別行きたい企業じゃありませんでしたが。
さて帰るか、と思ったところで人事の若いお姉さんに呼び止められました。
なんでも最終選考前に確認したいことがあるとかなんとか。
小さな会議室に案内され、待っていると見慣れた人事のおじさんが入室してきました。と言っても2回くらいしかお会いしたことはありませんでしたが。
人事のおじさんは私の正面に座るやいなや、若い人事のお姉さんに向かって一言。
「君はちょっと席を外してもらってもいいかな?」
会議室で人事と内緒話
お姉さんが会議室を出て、足音が遠ざかるのを聞いた上で、人事のおじさんは身を乗り出して小声で質問をしてきました。
「榊さんさ、僕らが最初に会ったイベントの主催企業さんと連絡って密にとってる?」
正直質問の意図が全く読めなかったため、私自身「えっ、特別頻繁に連絡しているわけではありませんが…、えっと、どういう…?」という感じに戸惑いを隠せずにいました。
「実はですね…」とおじさんが話し出した内容は以下の通り。
まぁ長かったので、要約します。
- うちの会社には20年卒に使えるお金がもう全く残っていない。
- イベント経由で榊さんと知り合ったため、内定を出して承諾してもらうとなると、その時点でイベントを主催した就職斡旋企業にお金を払わないといけなくなる。
- しかし金がない。
- ない袖は振れない。
- イベントの主催企業に金を払わないために、内定承諾をしても、うちの会社の名前は出さないでほしい。
- うちに内定承諾したとなったら、うちの会社側もイベントを主催した斡旋企業には榊さんは残念ながら不合格でした。と伝えます。
- 榊さんも内定を決めた企業はその就職斡旋企業の経由ではなく、個人で応募した別の企業ですと伝えてほしい。
- うちの会社の名前はださないでほしい。
- うちの会社の名(ry
ご理解いただけましたでしょうか。
金がないんです。この企業。しかも就活生(内定者)に嘘をつかせようとしているんです。
やべえ。笑
正直、そのイベント主催企業(就活エージェント)では別に個人的に担当者が付いているわけでも、いろいろ密にやり取りをさせていただいているわけでもありません。
嘘をつく以前に、きっと榊さんから報告することもまぁないだろう。という感じでした。
とは言え、ねぇ。
榊さんの思ったヤバさポイントは以下の通りです。
- 内定者に嘘をつかせるということは入社してからもことあるごとに嘘つかされるのでは?という疑惑の浮上
- 同じ部署(人事)の若いお姉さんに席外させる→自分でよくない提案をしているという自覚があるということ
- 欲しい就活生がいても追加予算を上に申請することはしないで就活生にしわ寄せしているところ
- 社長面接をした上で上記内容を話し、それを理由に内定を蹴られるのは困るから、社長面接の前に話したというクソタイミング
- この話を聞いた上で最終面接を受けるかどうか考えて欲しいという選択の押し付け
ひょ〜〜〜〜〜〜〜〜社会〜〜〜〜〜〜〜。
選考で落とすわけではなく、この話をした上で最終選考に進むかどうか判断してください。って所がまたクソだなぁと思いました。
簡単に言ったら悪事の片棒は、自分の意思で担いでください。ということですよね。
こちら(企業)は勧めはしましたが、あくまで自分でその道を選びましたよね?何があっても自己責任ですよ。と言われている気分です。
企業って本来、社員を守ってくれる存在じゃないんですか。
仮に今の日本社会で、ほとんどの企業が社員なんて守ってくれないよ。となっていたとしても、明らかにそう主張するところに行きたくありません。
一縷の望みを持って、社員を守ってくれるかどうかについて言及していない企業を選びます。
就活はガチャである。そんな思いです。
これが現代日本社会の闇かぁ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜。
そもそも企業はなぜ金がないのに就活イベントに参加していたのか
役員面接が終わってひと段落…、どころではありませんね。
さて、ヤバめの選択を突き付けられている榊さんですが、そもそもどうしてこの企業は金がないにもかかわらず、支払いが発生する可能性のある就活イベントに来ていたのでしょうか。
私が選考に進んでいる段階で予算が底を尽きたのかな〜とも思いました。
人事のおじさんの話は普通に長かったので簡単にまとめます。
- あのイベント主催企業には毎年世話になっているから、とりあえず付き合いで〜というノリで参加した
- この夏時期にいい学生がいるともあまり思っていなかった
- 参加してみたら、あらびっくり以外と良さげな学生がいた!!(←榊さんのこと)
- 金ないけど、とりあえず途中の選考で落ちるかもしれないし、選考進ませとこ!
- 以外とトントン拍子で進んでいる!!!
- え、普通にこの学生欲しい!!!!
- あれ、待って、でも会社に金がない!!!!!
いや、もうバカか。と。
金がないなら参加するなよ…とも思いましたが、まぁ会社にもお付き合いやその他いろいろ事情はありますからね。そこはわかります。
いや選考進ませるなよ。
「ぱっぱと内定出そうじゃん!」と思っていました榊さん。
ほあ〜〜〜〜時間無駄にしたわ〜〜〜〜〜〜と白目むいてぶっ倒れそうでした。
就活エージェントの反応
上記の企業と出会ったイベントですが、こちらは就活エージェントであり、個人個人に担当さんがついて就活の手助けをしてくれるらしいです。
それをわかった上で、人事のおじさんは「密に連絡を取っているの?」聞いてきたのかな。
榊さん、こちらのエージェント企業ではイベントのみの参加でしたので、特に担当さんがついておらず、別の就活代理店を個人的に利用していました。
私に担当としてついてくれているエージェントのお兄さんには、紹介していただいた企業以外にも受けている企業があることは伝えていました。
エージェントを利用するようになる前は、適当な就活イベントに顔を出して、気になった企業で選考に進んでいましたので、その辺りも含めて相談をしていたんですね。
さて、エージェントとの面談の際に少々待ち時間がありまして、担当してくださっているお兄さんとは別の20代前半〜半ば周辺くらいのお兄さんが、場つなぎで私の就活状況のヒアリングをしてくださいました。
「いやぁ、先日こちらの紹介とは別で受けてる企業の役員面接行ってきたんですけど〜…」と上記の話を伝えたところ、お兄さん絶句。
数秒ののち半笑いで「え、待って、なにそれそんな企業あんの????」とおっしゃっていました。
「やべーwwww」みたいな反応でした。正直私も笑ってくれって感じです。
しばらくお話してから、場つなぎのお兄さんはいつもの担当のお兄さんとバトンタッチ。
私がぽけーと待っていると、いつものお兄さん(サッカー部のクラスカースト上位グループ系陽キャ)が「うっす!おつかれぃ!」と言いながらやってきて私の正面に座りました。
そして、座るやいなや「〇〇(さっきの場つなぎお兄さん)から聞いたよ!やーばい企業に当たったねぇwwwww」と感じのいい笑顔で爆笑してました。
やっぱ、やばい企業だったみたいです。
他人の意見を聞くまでもねえけどな。
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