榊です。
みなさん、英語得意ですか?
私は苦手です。
それはもう、とてつもないほど。
読むのも書くのも話すのも、できればどれもしたくありません。
面白そうな記事があっても、ちょっと欲しいなってものがあっても、ホームページが英語だとちょっと気が引けちゃって「まぁいっか」ってなる。
こういうのよくないなぁとは思っています。
このグローバル社会にね、そんなこと言ってる場合じゃないし、進学するにも就職するにも、やれTOEICだ英検だと言われますしね、必要なんですよ。
必要なのはわかってる。
けど恐ろしいほど気乗りしないし、苦手だなぁという気持ちは抜けません。
そんな私の英語との戦いです。
今も続いてます。きっと、これからも戦っていくと思います。
英語ができないけど海外行ったり、他の言語を勉強したりしてみたいと思ってる方へ、届けたいなぁなんて思いながら書いていきます。
「英語もできないのに他の言語なんて」と思っているあなたへ。
なんで英語が苦手なんだろう?
自分の苦手なものについてじっくり考えたこと、あります?
ピーマンが苦手。だって苦いから。
読書が苦手。集中力が続かないから。
初対面の人と話すのが苦手。何を話していいのかわからないから。
苦手なものって、何かしらの理由がありますよね。
まぁ場合によってはその理由すらはっきりしなくて「なんか嫌だから」とか。
榊はなんで英語が苦手なんでしょうか。
答えはきっとたくさんあるけれど、初めて英語に触れた時、英語はただの非日常でしかなかったこと、英語学習の歩み方を知らなかった、そして日本語のしくみを理解していなかったのではないかなぁと思います。
まぁ英語が苦手な方は私以外にもいらっしゃるかと思います。
苦手な理由は人それぞれ。
21歳の今、今までの英語学習を振り返ってみました。
ってか、英語ってどこで使うの?
小学生の頃、時々外国人の先生が来て授業をするというのがありましたね。
全国でどのくらいそういった授業があったのかはわかりませんが、少なくとも近隣の小学校ではありました。
私が小学生の時、家にパソコンもありません。
テレビの海外ドラマも、NHKでやっていた『フルハウス』くらいです。(あれ全部吹き替えですし)
英語に触れていたのなんて2000年代NHKEテレでやっていた『えいごリアン』程度です。
自分で書いてて懐かしくなってきました。あの薄気味悪いキノコ結構好き。
えいごリアンHP
正直、月に1度くらいの小学生向けの授業で苦手もクソもありません。
授業も適当にゲームやってあそぶ感じでした。
英語なんか使わないんです。日常で耳にしないんです。
好きで読んでいた古典作品や百人一首なんかの方がよっぽど身近なんです。
英語であいさつできるようになるよりも、宮沢賢治の詩を一つでも暗唱したかった。
そういう小学生だったんです。
そもそも興味がなかった。
忙しい中学生活の幕開け
中学生になっていざメインの教科に英語が入ってくると、割とはじめからよくわからないんです。
おかしい。
アルファベットは理解している。でもそこまでなんです。
どうして「私」が最初なの?どうして疑問文になると主語と動詞をひっくり返すの?疑問詞って何?副詞と形容詞って何が違うの?
三人称単数現在形を略して3単現?、何を言ってるのかさっぱりでした。
3人称って?単数複数ってどういう概念なの?現在形ってどういうこと?
小さい頃から「なんで」「どうして」の多い子供だったので、きっちり理解できないと覚えられないし何より使えないんです。
詩や短歌は情景があるから覚えられるんですよね。
でも、当時は忙しくて疑問を持つよりも、教科書でやった文を覚える、単語を覚える。
そうやってとりあえずのテストを乗り切っていました。
とにかく中学生という新しい生活に慣れ、毎日休みなく活動する吹奏楽部で遅れないようについていくのに精一杯。そんな状況でした。
勉強は二の次なんです。
テストは覚えればなんとか乗り切れます。
成績だって、ちゃんと授業出て、先生の説明にうんうん頷いて真面目にノートをとって、小テストをこなせば5段階評価の3か4はもらえるんです。
別にそれでいいじゃないですか。そうやって中学生を過ごしていました。
1年生の終わりに受けた英検4級も、別に特別勉強しないで受かりました。
学校の範囲をある程度暗記してれば取れますからね、4級とか。
文法わけわからんちんでも受かります。
それでいいと思ってたんです。
勉強せずに高校受験をクリア
ひたすら部活をしていた中学生活。
来る日も来る日もクラリネットを吹いていました。
友人、恋人、先輩後輩などなど人間関係がこじれたり、委員会活動に力を入れたり、そんなことをしていたらいつの間にか高校受験を控える3年生になっていました。
正直、強い吹奏楽部だったので夏の大会は9月までありましたし、10月の文化祭が終わってみんなが仮引退となってもアンサンブルコンテストのためにパートの友達と毎日部活をしていました。
(吹奏楽部では3月の終わりに定期演奏会があり、受験が終わった後また部活に戻らなくてはならないことから、この時期に部活を一度離れることを仮引退と呼んでいました)
ずーっと部活。ずーっと。
そして受験も面接だけでそこそこの偏差値の公立、自称進学校に引っかかります。
しゃべりと部活の成績のおかげですね。
普段の成績はそこまで高くなかったのですが、マジで面接はしゃべりまくりました。
ここで問題なのは、謎に面接の自信がありすぎて受験のための勉強を全くしていなかったということです。
先生にも親にも絶対無理だと言われてたんですけど、なぜか自分では絶対受かると思ってました。今思うと怖い。
やっぱり忙しい高校生活
そんな訳で、中学の総復習をせずに高校へ入ってしまいます。
この時点でも3単現とかいまいちよくわかってない。やばい。
まぁ高校で泣きを見ます。
でもやっぱり部活やなんやかんやで忙しくなるんですよねぇ。
バカなのでスケジュール詰め込みがちなんです。
高校時代は文芸部と新聞委員会の編集部と生徒会をやっていました。
(もう完全に身バレ案件ですがまぁ。笑)
そこにさらに1年生の時は市民吹奏楽団に週一で参加してましたね。
アホ。
成績も「どうせ大学受験は一般入試なんだから」と言って苦手教科は時々赤点みたいな感じで成績とってました。
そしてなんか変に親に気を使って意地でも塾や予備校に行きませんでした。
今思うと行かせてもらうべきだったなぁと本当に思います。
(行かせてくれるって言ってんだから行っとけよ。ってな)
おかげで高3になってからの総復習がもーーーーー大変で、頑張ったけど結局センター試験の英語で大コケしてテンションが下がり、そのまま滑り止めしか受からないという悲劇になりました。
思い出すだけで胸が苦しくなります。しんどい。
まぁ大コケしたから巡り巡って今チェコにいると思えば、どうにか気を保てるのであまり考えないようにしてます。
日本語のしくみがわかっていない
今までの英語学習について書いてきましたが、どうすれば最初のわからないを避けることができたのかな、とよく考えます。
先ほども書きましたが、私としては、日本語のしくみを知った上で、英語を理解するための時間をもっとかけるべきだったなぁと思っています。
別に専門家でもなんでもないので、今振り返ってみる自分の反省点の話です。
小学校の授業でやったのかもしれないが、日本語の文の構造をきっときちんと理解できていなかった、あるいは覚えていなかったことで英語につまづいてたんだと思います。
主語、動詞、形容詞、形容動詞、副詞、助詞、助動詞、などなど、日本語の文章を構成する要素についてきちんとわかっておらず、そのため英語になった時に主語、形容詞などと言われてもそれが日本語でどれに当たるのか、普段どう使っているのか、そういったところを正しく把握することができませんでした。
きっとこれで最初の英語の先生が品詞や文の要素をしっかり教えてくれる先生だったらもっとうまく入ることができたのかもしれませんが、最初の英語の先生は親の転勤で子供の頃に海外へ移住し、英語を使わざるを得ない状況から話せるようになったタイプの先生でした。
論理的な話はせずに体で覚えろ!という感じでしたね。
先生が合わなかった……。
大学での語学学習
大学生にもなると日本語も英語もある程度のしくみは頭に入っている状態です。
さすがにね。
苦手意識はそのままだけど。
そして大学生といえば、出てくるのは第二外国語。
しかし榊は第二外国語を選択しなくてよい学部でした。
まぁ単位の関係で3年以降取らざるを得ませんでしたが。
履修したのはスペイン語とロシア語です。
スペイン語はチェコ語を始めるよりも前ですね。
ロシア語はチェコ語を始めた約半年後。
「なんで2つ!?」と思われるかもしれませんが、初級の方が単位を取りやすいからです。笑
一度単位を取得した科目は違う先生でも再び履修することはできませんので、スペイン語初級の単位を取得したあと次の年スペイン語を取るとしたら、中級以上でなくてはいけません。
中級なんかやってられませんので。笑
言語を覚えるよりも単位を取る方が大事です。
まぁ、ロシア語めちゃ大変でしたけど。
先生がいい人で頑張れた。今はもうキリル文字読めるかどうかも怪しいです。
チェコ語を少しかじった段階でロシア語を始めたので、めちゃくちゃこんがらがって超大変でした。
しかも、「ロシア語→チェコ語の順で進むのが一般的で、チェコ語→ロシア語なんて順番で勉強する人そうそういないから結構大変かもね」とロシア語の先生がおっしゃっていました。
本当にその通り。
似た言語を勉強する際は気をつけて下さい。
スラヴ語圏は特にこんがらがります。
結局英語が苦手なままチェコ語やってる今
今はチェコ語メインです。英語は友達とおしゃべりしてて必要な時だけ。
やっぱり好きなものがあるとやりたい!頑張ろう!ってモチベーションにつながりますね。
私にとってのモチベーションはチェコ生活と、ミュシャとカレルチャペックと音楽です。
そういうのが一番大事です。
中高の時に英語が得意だった子はやっぱり海外への憧れとか、洋楽が好きとか、映画が好きとか多かったですし、結局は自分のモチベーションでどうにかなるんだと思います。
私は英語圏で特別心奪われるものもありませんでしたから、しっかり順序立ててしくみから学んでいくべきだったというのが私の英語学習の中での反省です。
意識的に何かに心奪われにいくのは難しいですからね。
そして、今現在の話ですがやっぱり英語は苦手です。
パッと言葉が出てこないし、受験の時に必死で覚えた単語はもう半分も覚えていないと思います。
でも、他の言語を勉強した上で英語に戻った方が英語学習が簡単かもって思いました。
英語できない奴が言うべきではないのですが、名詞に性がない、名詞形容詞副詞などが変化しない、語順は決まっている、主語が変わっても動詞が変化しない、巻き舌も必要ない。
英語では、他言語に比べて勉強するべき文法事項が少ないような気がします。
(ただ、英語はアメリカ、イギリス、その他多くの地域で話されているため地域によって言語内でも違いがあることや、文字の発音と書きが一致しないため、そのあたりはかなり難しいかと思います。)
ちょっとその他3言語の文法についてお話しします。
読み飛ばしても良いです。笑
ロシア語もスペイン語もチェコ語も名詞に性があります。
英語、日本語にはありませんね。
(ロシア、チェコは男性女性中性、スペイン語は男性女性のみです。)
スペイン語にはありませんが、ロシア語とチェコ語には名詞の格変化というものが存在します。ロシア語は全6格、チェコ語は7格です。
日本語でいう「てにをは」を名詞の語尾を変化させることで表現するんですね。
日本語も英語も名詞の形は変わりません。
私は私だし、ビールはビールです。それがチェコ語やロシア語では変わっていきます。
そして、3言語とも主語によって動詞の形が変わるので主語を省略しても動詞だけで誰が何をするのかわかります。
動詞の語尾変化は、スペイン語は基本的に-ar/-er/-ir型の3通り、ロシア語は基本的に第1変化型と第2変化型の2通り、チェコ語は1〜5の型に加えて、よく使う動詞が例外変化というのがまぁあります。
他にもそれぞれ形容詞は形容詞で名詞の性と数に合わせて変化させて〜とかすごいめんどくさいんですよ。
もうすんごい。
さらに加えるとしたら、スペイン語は動詞の時制がものすごく大変らしいです。
私はそこまで学習していないのですが、チェコ人の友人でスペイン語を勉強していた時期があったらしく「あの言語は私には無理ですね笑」って言ってました。
正直、友達同士の会話だけなら日本語とかめっちゃ簡単だと思います。
英語は語順気にしますけど日本語は語順むちゃくちゃでも伝わりますしね。
単語を並べりゃ言いたいことわかるし。
こっち来てからそれぞれの母語の特徴とかの話になると決まって「日本語めっちゃ簡単やん!」て言われます。
ちょっと長くなりましたが、何が言いたいかというと英語ができなくても他の言語を勉強するのは全然問題ないということ。
そして、日本人からしたら大抵の言語は英語よりも文法が難しく感じるので(基本的に皆さん中学高校と英語を勉強してきているはずですので、ある程度英語の土台が存在する上で)、一回他の言語を勉強してから英語に戻るとなんか簡単に感じるということです。
(高校の数IIとかやった段階で中学の数学の教科書とか読み返すと、めっちゃ簡単じゃん〜なんで当時ひぃひぃ言ってたんだろう。とか思うのと同じやつです。)
さて、チェコ語を勉強しにチェコへ来ている現在ですが、やっぱり英語を使う場面もありますしなんだかんだ英語力も伸びます。
私なんて英語できない、チェコ語も挨拶程度な状態でプラハに最初きました。
意外とやっていけます。
自分のゼミのずーーっと上の先輩で、榊と同じように英語ができなくてドイツにぽんっと行った先輩はもうドイツでご結婚されてますからね。
やっぱりその方も、いつの間にか英語もできるようになっていたそうです。
英語でひぃひぃ言ってる方、一度ちょっと気になる他言語を勉強してみるのはいかがでしょうか。
保証はできませんが、人生急がば回れ、英語の上達以外にも何か素敵な出会いがあるかもしれません。
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